How much? 訪問看護の一件はいくら?
2023年3月3日
今回は訪問看護ステーションの給与形態についてお話しします。 これから訪問看護ステーションへの転職を考えている方は是非知っておいて頂きたい内容です。
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一件いくらの解は非常勤またはインセンティブによって違う
そのまんまタイトルが答えになります。ww
ただ、ちとわかりにくと思いますので、まずは訪問看護ステーションの給与形態について説明していきます。
インセンティブで1件いくらの具体例
【 パターン① 全訪問件数×少額 】
その月に訪問した件数がそのままカウント対象とされ、100円から500円程度がインセンティブとして加算されます。
例えば90件訪問をすると90件×500円となりますから、月4万5000円加算されます。
最低訪問件数の条件がなく、その月に訪問した分だけインセンティブがつきますので、月70件の訪問でも35,000が給与に反映します。
お休みが続き件数を伸ばせなかった時でも、
その月の頑張りがしっかり反映されると考えれば、とても嬉しいですね。
【 パターン② 最低訪問件数が高い×1件あたり高額 】
この最低訪問件数が高いというのは,インセンティブの対象となる件数が高めに設定されている、ということです。
出勤日数が月20日から21日、1日に訪問を4~5件したとした場合に月の訪問件数は80-105件となりますね。
こちらのパターンでは80件以上を条件とする事業所が多い印象です。金額としては3,000円~4,000円が標準です。
ある訪問看護ステーションさんの場合は、月の最低訪問件数が75件なのですが、75件を超えると1件あたり5,000円加算されます。
つまり90件の訪問をした場合、15件×5,000円で7万5000円になります。
※件数をこなせなかったからといって給与からの減額はありません。
【 パターン③ 最低訪問件数が低い×1件あたり少額 】
パターン②とは対照的に、超えるハードルを低めに設定している事業所もあります。
例えば、61件の訪問から1件あたり2,000円が加算になる事業所がございます。90件訪問した場合は6万円のインセンティブになりますね。
インセンティブ制度を設けてはいますが、訪問件数よりも「看護の質」を重視していることもあり、こちらの事業所の訪問件数の平均は1日3-4件だそうです。
他事業所と比べるとそれほど高い給与ではない分、しっかりとした看護を提供し、かつ多く訪問している方には、還元しようという経営者の想いからです。
こちらも60件を下回ったからと言って、給与からの減額はありません。
ビジナの場合は一件いくらから開始
わたしどもの紹介になってしまい大変恐縮ですが、ビジナの場合の非常勤はインセンティブを設けています。
上記のようなインセンティブとまた違い、シンプルに訪問件数1件目から給与としてカウントされます。
以下、参照。(ビジナHP抜粋)
★高給与 / 月給~45万円 / 時給~2500円 / 件数制3500~4500円(経験次第) / 週3から常勤可 / 訪問看護業務(訪問、営業、事務作業含む)+αの価値提供を昇給として評価します。
つまり、ビジナの場合は
月60件訪問なら 21万〜27万
月90件訪問なら 31.5万〜40.5万
になります。
だいたい、月60件なら一日に3〜4件訪問、月90件なら4〜5件訪問になります。もちろんもっと上を目指していただくことも可能です。
参考)
都内病院併設の訪問看護ステーション 月給賞与制度の一般的給与例
臨床経験5年 月給260,000円(基本給210,000円) 年収396万円(オンコール手当、諸手当込)
臨床経験15年 月給310,000円(基本給270,000円) 年収480万円(オンコール手当、諸手当込)
臨床経験20年 月給330,000円(基本給290,000円) 年収512万円(オンコール手当、諸手当込)
諸手当
住宅手当10,000円
オンコール待機手当 平日2,000円/回、土日4,000円/回
賞与 年2回(実績4.0ヶ月)
看護師・保健師。訪問看護のビジナを運営。自由な社風が売り。新卒で病棟、訪問看護を経験した後、ビジナ起業。起業前から現場勤務の傍らでPRESIDENTオンラインやJBプレスに寄稿。現在は経営の傍らで英語論文も執筆。AERAドットやFRIDAYデジタルに取り組みが紹介されている。