ミスマッチを防ごう!? 訪問看護が合わなかった問題

2023年2月1日

訪問看護に転職しようと思っている方にとって、訪問看護が性格的に合っているかどうかって、気になる所ですよね。 でも、実際に合うか合わないかは現場で働いた経験を持っている人でしかわかりません。 そんなあなたのために、訪問看護に性格的に合わない人かどうかの判断材料となるような記事を書きました。

Contents

訪問看護が合わない?その理由教えて

訪問看護師として働いているものの、「自分には合わない」と感じる看護師はたくさんいます。

 

病院とは労働環境が大きく異なり、理想の看護を行えないことがあるからです

 

謎?家庭ごとのルール

訪問看護が合わないと感じる理由に、「家庭ごとのルールを覚えられない」というものがあります。

 

患者の自宅で行うケアは、その家ごとに決められたルールや、家族のやり方に合わせる必要があるからです

 

細かいルールが覚えられないと、クレームにつながることもあるため、きちんと覚える必要があります。

 

病院なら統一のルールがありますが、訪問看護では、個人の自宅のルールに合わせる必要があります。

 

そのため、患者・家族の生活状況に合わせたケアが難しいと感じる訪問看護師は多いです。

 

オンコール対応

訪問看護が合わない理由に、「オンコール対応のストレス」を挙げる方も多いです。

 

自宅や外出先でも、いつ・どんな理由で呼び出されるかわからないからです

 

ネット上にも、「オンコールがあるため落ち着かない」という声がありました。

 

ちなみに訪問看護ビジナのオンコールはストレス少ない工夫をしています

 
 

オンコール対応があるステーションは、休日でも、いつ呼び出されるかわからないというデメリットがあります。

 

また、看護師経験の少ない方や、訪問看護を始めてすぐの看護師は、一人で対応できるかどうか、不安を感じやすいです。

 

そのため、「オンコールがある職場は合わない」と感じる訪問看護師はたくさんいます。

 

環境がムリ

清掃が充分に行き届かない家に行くことも、訪問看護が合わないと感じる原因の1つです。

 

自宅によっては、物が散乱していたり、ネズミが出たりするケースもあるからです

 

Twitter上にも、「訪問看護師は汚れている部屋に行くことがある」という声がありました。

 

清掃業者によって、清潔な空間で看護できる病院とは大きく異なります。

 

老老介護をする家庭や、1人で暮らす高齢の患者さんも多いため、なかなか掃除が行き渡らないケースは多いです。

 

そのため、清潔が保たれていない自宅へ出向くことが、合わないと感じる看護師は多くいます。

 

けっきく、人と人だから問題は起こる

ご自宅での看護は、利用者さまとお話しする機会も多いですよね。

 

訪問看護ではかなりの時間をコミュニケーションにあてていますね。

 

医療処置を行うことは病院と変わらないのですが、一人ひとりの利用者さまと向き合う時間が長く、じっくりとお話しできるところは病院と大きくちがうところです。

 

しかし、いい悪いではなく、どうしても合わないという理由で利用者さまやご家族から「看護師さんを変えられないか」というご相談が寄せられることや、看護師から「担当を外してもらいたい」という申し出があることは、訪問看護では決して珍しいことではないですよね。

 

すべての人間関係に言えることですが、どちらかが悪いことをしたとか、言い合いになったとかではなくても、会話がうまくかみ合わない人や、なんとなくスムーズなコミュニケーションが取れない人は必ずいるんです。

 

お互いにいい結果にならないのであれば、無理をする必要はないと思っています。

 

よくある訪問看護が合わないと思うストレス

繁盛期で訪問件数が多い

訪問看護では、繁盛期と閑散期があります。

 

繁盛期とは、新規の利用者さんが急増する時期です。

 

病院で働いた経験のある看護師さんは想像しやすいと思いますが、訪問看護の繁盛期は病院の入院が増える時期から遅れてやってきます。

 

急性期の治療を終え、在宅復帰する利用者さんが退院して来るためです。

 

退院直後の利用者さんは体調変化を来しやすく、追加訪問や緊急訪問で訪問件数が増えることがよくあります。

 

通常より慌ただしく訪問していると、体力的にも精神的にも疲れたと感じることが増えます。

 

また、多忙な訪問業務に加えて、訪問看護計画書や訪問看護報告書の作成など書類作成業務も入ってくる時期には本当に忙しく感じます。

 

→このあたりはチームで働くメリットがあるため、あまりにも辛かったり、大変なときはビジナでは相談できる環境がととのっています。

 

緊急時

予測可能な状態変化であれば、医療処置の多い利用者さんでも落ち着いて対応できる方が多いと思います。

 

在宅でも病院と同じように利用者さんの急変はあり得ます。

 

急な対応が必要となる場合があり、またそれが重なることも少なくありません。

 

急変があれば、医師に報告・連絡・指示受けを迅速に行う必要があり、そのほかにも不在のご家族やケアマネジャーへの連絡も必要となります。

 

場合によっては、次に訪問を予定している利用者さんの連絡・調整を検討する必要があるかもしれません。

 

迅速な対応や幅広い配慮を行う訪問看護の業務に慣れるまでは、特に疲労を感じます。

 

オンコール

オンコールは出動がなくても持つことだけで緊張する、という方は少なくありません。

 

訪問看護は様々な年齢や疾患の利用者さんが利用しており、オンコール当番を担う際には「自分で対応できるだろうか?」と心配になることがあります。

 

また、スマホや携帯電話を常に持ち歩いて意識している状況は、精神的な疲れを感じさせます。

 

緊急訪問が必要となった場合、多くの情報を処理して対応します。

 

深夜に緊急訪問があった場合には、対応終了後にも緊張感が取れず寝付きにくいこともあります。

 

オンコールにある程度慣れるまでは、出動があってもなくてもぐっすり眠れないこともあると思います。

 

寝不足で翌日の仕事に向かうと、「疲れたなぁ…」と感じますね。

 

提供した看護が合っているか不安になる

通常の訪問時や、緊急訪問をした時にも起こり得るのが、提供した看護の妥当性について不安になることです。

 

訪問看護は1人での訪問がメインです。

 

提供した看護の方向性が間違っていないか、自身の対応は不足がなかったかと自問自答することもよくあります。

 

管理者や同僚に自発的に相談しなければ、上記のような不安は埋もれてしまう可能性があります。

 

職場での関係性や多忙な業務により、相談したくてもなかなか相談できないことが増えると、心が疲弊してしまいます。

 

人間関係に気を使いすぎる

平成23年の厚生労働省の調査によると、訪問看護事業所の運営は、5人前後で構成されていることが多いようです。

 

仲間内で事業所を立ち上げることもありますが、色々な前職の経歴を持つ看護師さんが集まっている場合が多いです。

 

事業所での人間関係が悪くなくても、考え方の違いやそれぞれのキャラクターが合わずに苦手だと感じることもありますよね。

 

少ない人数だからこそ人間関係に気を使いすぎて、終業後にはドッと疲れを感じることがあります。

 

妥当な評価を得られない

真面目に訪問業務に取り組んでいても、上司や同僚から妥当な評価を得られないと悩み、モチベーションを維持できなくなっていることもあります。

 

訪問業務は楽な仕事ではありません。

 

的確かつ丁寧にサービス提供するだけでなく、他職種連携や書類作成など訪問以外の業務も含まれます。

 

一生懸命に多くの業務をこなしても、それを評価されない職場だと疲弊してしまうのも無理はありません。

 

→ビジナでは会社の利益の貢献に努力した方は適切に評価いたします