実際どうなのよ? 訪問看護オンコールの実際
2023年2月23日
訪問看護のオンコールとは、事業所の利用者さんがいつでも訪問看護師に連絡することができ、必要な場合には緊急訪問をしてもらえるサービスです。
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訪問看護のオンコールに興味あり
「訪問看護には興味はあるけどオンコールをやれるかどうか少し不安」という方からのお問い合わせをいただくことがあります。
たしかにオンコールは自宅で待機をしていないといけない、すぐに緊急訪問できるようにしていないといけない…といった不安がつきものかもしれません。
しかし、利用者様やご家族様が困っているときに支えることができ、まさに看護師としての本領を発揮する職務のひとつとも言えるのではないでしょうか。
今回はそんな訪問看護におけるオンコールについて理解を深めてもらえたらと思います。
オンコールの実際はきちんとケアをしていればあまり呼ばれません
まぁ賛否両論あるかもしれないですが、
オンコールは日頃のケアに直結します。
なぜかというと、普段のケアから家族、本人に対してイレギュラーなことがあった場合の対処方法について話し合いができているかという部分がポイントになります。
やはり、ただケアに入っているだけでは何かあったときに本人、家族は医療職ではないので不安になりオンコールをしてきます。それはまぁ当たり前です。
なので、日頃からケア内容の適切な見直しと、本人、家族を含めたコミュニケーションをしっかりとれていることが重要になります。
訪問看護におけるオンコールとは
オンコールとは、利用者様の急変時の訪問に備え、夜間や休日といった勤務時間外に呼出に応じられるように待機することをいいます。
オンコールは勤務時間という扱いは一般的にはされていませんが、電話があればいつでも訪問に行けるように待機している必要があります。
訪問看護ステーションにもよりますが、常勤看護師の場合オンコール必須としているところがほとんどですが、回数を希望に応じてくれたり、オンコールの無いステーションもあります。
オンコールを担当する際のポイント
オンコール担当者は緊急での対応を行います。
そのため、利用者さんに対して出されている主治医からの指示や医療機関との連絡方法を把握しておく必要があります。
定期的な訪問時に観察した内容から予測される症状については、医療機関の営業時間内に対応方法を確認しておくと良いでしょう。
→このあたりビジナではスマホによる電車カルテや普段のカンファレンスにより訪問にいっていないスタッフでも情報がキャッチできる仕組みになっています。
事前に対応方法について指示が出ている場合には、処方薬などが不足しないか確認しておきます。
必要時には救急搬送の要請を行うこともあります。
救急隊や搬送先の医療機関に申し送りを行うことができるよう、既往歴や服薬状況をどのスタッフでも確認できるよう統一した方法で記録しておくことが望ましいです。
病院に勤務していると救急搬送の要請を行う機会が少なく、経験したことがない看護師さんも多いと思います。
電話相談のみの場合も多い
症例によっては、電話相談のみで対応を終了することもあります。
例えば、定期訪問の際にご家族と対応方法やトラブルが生じた際の対応手技を確認しており、訪問に至らずご家族が解決できた場合には電話での対応で終了します。
このように電話対応で解決できた場合にも、その後の経過について再度確認しています。
ビジナのオンコール体制とは?
ビジナのオンコールはスタッフに負担にならないように工夫しています。
どのように工夫しているかというと休みの日にオンコールを持たないようにしています。
そうすることで、お休みは遠出できたり、オンコールの心配なしにしっかり休むことができます。
看護師・保健師。訪問看護のビジナを運営。自由な社風が売り。新卒で病棟、訪問看護を経験した後、ビジナ起業。起業前から現場勤務の傍らでPRESIDENTオンラインやJBプレスに寄稿。現在は経営の傍らで英語論文も執筆。AERAドットやFRIDAYデジタルに取り組みが紹介されている。