平均年収より100万UPさせる3つの方法。看護師、理学療法士、作業療法士向け
2020年11月23日
あ~自分の給料って平均年収よりも少ないかもなんだよね…。看護師、理学療法士、作業療法士でメチャクチャ稼いでいる人とかいるのかな? そもそも、どうやったら給料とか上がるのか教えて欲しいよ…
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平均年収なんか1mmも当てにならない…?
厚生労働省のデータより、看護師、理学療法士、作業療法士の平均年収は2010年から2018までほぼ横ばいです。
この図からわかることは、けっきょく、介護保険、医療保険下で、はたらいている限りは稼げる上限幅が決まれてしまっているということです。
なので、隣の、また隣の理学療法士、作業療法士の年収を見てもだいたい一緒っていうのが妥当な答えです。
つまり、大きく稼いでいる人もいないし、まったく下の下もいないので、平均年収を見たところで、あまり参考にならないって言うのがこの項目の答えです。
土地、場所で年収は決まる
平均年収を見ても意味ないって紹介したんだから。
「次は年収UPする方法を教えなさいよ!」って質問がきそうなので紹介していきます。
結論からいうと、わたちたち理学療法士、作業療法士は。
➀働く土地
➁働く場所
によって給料が完全にきまってきます。
たとえば、日本の大手企業に就職できれば給料高そう、中小企業なら安そう。
そういったことは容易に想像できますよね?
あとは、地方と都心を比べたら、都心の方が高そう。これもわかりますよね。
こういったことが色濃く年収に反映されてくるのが、理学療法士、作業療法士の給料・年収なんですね。
地方、都心の平均年収の違い
地方と都心では平均年収で、ざっくり100万ぐらい違ってきますね。
基本的に全国どこでも単価(算定できる単位数)は一緒なので、規模感とかボーナスの違いも大きいです。つまり、個人の売り上げではなくて、病院全体が儲かっていればスタッフひとりひとりの年収は高くなってきます。
◎都心の平均年収
東京:482万円
大阪:472万円
◎地方の平均年収
沖縄:377万円
福井:381万円
働く場所の平均年収の違い
理学療法士、作業療法士の年収、給料は働く場所で大きく変わってきてしまうのも大きな特徴ですね。
とくに最近はやりの訪問看護は、「基本給+ボーナス+インセンティブ」という働き方ができるので、以下の4つの働きかたの中では圧倒的に平均年収がたかい傾向になっています。
◎働く場所
病院:380~430万円
デイサービス:350~400万円
老健:415~465万円
訪問看護:430~500万円
年収アップの鍵はキャリアアップとかマジで無意味…。
これはかんぜんに私自身の経験談ですが…
20代の時にキャリアアップすればお給料も上がると思って。
認定取得、大学院も通いましたですが、残念ながらこの点が考慮されてお給料がアップしたっていう経験をいまだに経験していません。
なぜか?
非常に単純なことです。
認定を持っている!大学院を出ている!ことが加算を算定するために必要な事項ではないからです。
ざんねんがら加算が増えなければ私たちのお給料が増えることはありません。
つまり私たちがリハビリテーションサービスを提供する上で、〇〇認定とか、〇〇大学院を出ていることは給料UP、年収UPには直結しないといった残酷な面もあるんですね…。
受容と供給のバランスで見極めて転職しましょう
話しはちょっとそれますが。
お金を稼せぐのがうまい人ってわかります?
・頭がいいから?
・すぐに行動できるから?
全然違います…。
答えは…
必要とされる場所をかぎ分けて、そこに直ぐに入っていける人です。
なんで、訪問看護の給料・年収だけがきょくたんに高いのか考えたことがありますか?
インセンティブ制度があるからではなくて、単価が高いのにも理由があるんですよ。
もっとシンプルな話し、受容があることろに行けば、わたしたち理学療法士、作業療法士は重宝されて、給料とか年収も高くなりますよ。
逆に反対は低いです。だから病院は低い…
さぁなんででしょうか?
転職のポイントを押さえれば余裕で年収100万UP
ここまで紹介してきたように、➀働く土地、②働く場所を選択すれば、わりと年収UPは簡単にできます。
あとは、転職するときのポイントがあるので、このあたりを押さえて転職すれば、さらに年収UPは確実にできるので参考にしてください。
その①:病院転職のポイント
➀基本給は低くていいから手当が充実している
➁ボーナスよりも基本給は高い
➂福利厚生が充実している
➃中小病院と大手病院の間ぐらいで、大人数体制でなくて少人数で昇格しやすい
➄残業代がちゃんと出る
⑥研修費を全額or2/3程度出してくれる
➆昇給率と昇格の条件を明確に教えてくれる
⑧病院内でのキャリアパスを明確に説明してくれる
その②:訪問看護転職のポイント
①1日60分訪問× 7件×21日×12ヶ月の訪問は可能か
②移動手段はロス削除のため自転車必須
③インセンティブは最低4000円以上出してくれるか
④自ら営業を行ってもいいところであればすぐに利用者が増える
⑤高齢化率の多い地域に出店できているか
⑥会社のキャリアパスは明確か?(管理者になれるなど)
その➂:老健転職のポイント
➀どういった加算をとっているか確認
➁入所以外に、通所、訪問リハなどの事業展開もしているか
➂ベッド回転率はどのぐらいか
➃昇給率、昇格の条件が明確か
➄他職種で連携をとるためにどういったカンファレンス等をしているか
➅医療職でも事務長、施設長などを目指せるか
このあたりの確認事項は最低確認しておきましょう。
自分で難しければ「転職サイトを利用してやる!」
無料で使えるものはどんどん使って行動していきましょう。
初任給と初年度の年収は低いにきまっている
さきほど出てきた、「受容と供給のバランス」
これすでに崩れてきているのは知っていますよね?
毎年1万人近くの理学療法士、作業療法士が世の中にでてきて受け皿がもつと思いますか?
もうすでに崩壊は起こっていて、病院は飽和状態なんですよ…
一時期、わたしたちは売り手市場だった頃もありました。
ですが、いまは完全に病院側の買い手市場です。
キュウリの叩き売り並みに安い給料、年収で新卒の理学療法士、作業療法士が就職をよぎなくされています。
これは誇張してるわけじゃなくてわりと当たりまえの話です。
なので理学療法士、作業療法士として、給料、年収の不満があるのであれば自分で道を決めていかないといつまで経っても底辺から抜け出せないですよ…。
年収UPしたいなら他にも方法はある
転職いがいで、年収UPするなら副業ですね。
いまは働きかた改革の恩恵で病院でも副業OKになっているところが増えてきています。
たとえば、よく認定とってとか、大学院行って、とかでキャリアアップしましょうみたいな記事をみかけますが、正直それだけでは年収UPは難しいですね…。
それよりも今は個人で稼ぐ時代ですから。
➀:〇〇認定をとってオンラインサロンで講義をして収益を得るとか。
➁:英語の論文読解能力を売りにして、クラウドソーシングで仕事を受注するとか。
こんなやり方はどうでしょうか?
せっかく自分の技術、知識を高めて、自己満足で終わらせるのはもったいないですよ。
稼ぐのではなくて、世の中に貢献して、その対価をいただくと捉えれば、嫌な気はしないですよね?
まとめ:転職は自分の選択です
よく友人がいるから、先輩がいるからで転職先をきめるひとがいます。
これはよくないですね…。
あとあと後悔しますよ…
もしその友人先輩が先に辞めてしまったらどうしますか?
もしその病院がめちゃくちゃブラックだったらどうしますか?
転職はそう何度もするものではないんですから…
看護師、理学療法士、作業療法士として、いま自分がどういうワークライフバランスを送りたいのか、一度考えてみてはいかがでしょうか。
今回は以上です。
ありがとうございました。
看護師・保健師。訪問看護のビジナを運営。自由な社風が売り。新卒で病棟、訪問看護を経験した後、ビジナ起業。起業前から現場勤務の傍らでPRESIDENTオンラインやJBプレスに寄稿。現在は経営の傍らで英語論文も執筆。AERAドットやFRIDAYデジタルに取り組みが紹介されている。