何て答えたら高得点? 訪問看護の面接、質問

2023年1月11日

訪問看護に就職する際には、採用面接を受けます。 採用面接は事業所の求めることを知るだけでなく、自身の勤務可能な条件をすり合わせする場面でもあります。 無理なく働くために、採用面接でよくある質問を知り、自身の希望やライフスタイルに合った働き方ができるように伝えたい内容を準備しておきましょう。

Contents

鉄則1.採用面接で気をつけたい話し方

面接の場では基本的には敬語を使う

当たり前のことですが、基本的に面接の場では敬語を使うようにしましょう。

 

ただし、ていねいすぎる言葉を選んでしまい、余計に言い回しが聞き取りにくくなってしまうこともありますので、やり過ぎには注意しましょう。

 

採用側の担当者の中には緊張を和らげようとしてくれて、フランクな口調で会話をしてくれる人もいます。 

 

しかし、面接官のフランクな口調に合わせて応募者側もタメ口になってしまうと、印象マイナスです。

 

そのため、面接の場では意識して敬語を使うことを心得ておきましょう。

 

大きな声・はっきりとした口調で話す

応募者の性格にもよりますが、緊張していて小声になってしまう方がいらっしゃいます。

 

意識してはっきりとした口調で話せるように練習をしておきましょう

 

大声で張り上げる必要はありませんが、小さい声は相手に伝わりにくく、相手側が聞き直さなくてはなりません。

 

そうなってしまっては、聞いている面接官にとってストレスです。

 

また、「この人にはヒューマンスキル(コミュニケーションスキル)が不足しているのでは?」や「人間関係作りが不得意なのでは?」という疑問を持たれてしまいます。

 

そのため、大きな声・はっきりした口調で話し、面接の場に良い雰囲気を与えることを心得ておきましょう。

 

結論から話す

自身の話をするときは、回りくどく話さずに結論から入りましょう。

 

自己PRで長所を説明するときにも自分の強みをまずは伝えます。

 

例えば長所が「向上心」であったとします。

 

その場合、「私は常に目標を持って行動することを心がけています。学生時代のサークル活動では目標を○○として活動し…」というようにアピールするのが良いです。

 

ダメな例は、「私は学生時代、サークル活動で○○の目標を持ち…」という話し方です。

 

具体的な内容から話始めてしまうと、結局何が言いたいのか伝わらなくなってしまいます

 

そのため、面接では結論から話すことを心得ておきましょう。

 

鉄則2.面接で聞かれることの回答を事前に考えておこう

面接で聞かれることは企業によって違いますが、ある程度の部分は共通しています。

 

頻出の質問は就活ではスタンダードなものも多いですが、聞かれやすいということは、それだけ企業が重要視している証拠でもあります。

 

頻出の質問で失敗すると、評価のウエイトが大きいだけに面接で不利になることも少なくありません。

 

上手に回答するのは難しいですが、事前に回答内容を考えているなら、緊張度の高い面接の場でもスムーズに答えやすいです。

 

何度も事前練習を重ねてブラッシュアップしておくと、アピール力も高まってより面接を有利に進められます。

 

聞かれやすいことの回答は必ず事前に考え、念入りな対策をしておきましょう。

 

面接でよく聞かれることは8個

  1. 自己PRをしてください
  2. 志望動機は何ですか?
  3. 就職したらやりたい仕事は何ですか?
  4. 長所と短所を教えてください
  5. 失敗した経験について教えてください
  6. 他社の選考状況を教えてください
  7. 10年後何をしていると思いますか?
  8. 最後に質問はありますか?

 

訪問看護の面接でよくある質問?

訪問看護の採用面接で聞かれることの多い質問を見ていきましょう。

 

併せて自分なりの返答も考えてみてくださいね。

 

看護師としての経験年数、経験内容

これまで看護師としての経歴を教えてください。

 

訪問看護は、在宅療養をする上で看護を必要とするすべての人が対象となります。

 

専門の診療科のように限られた疾患のみを対象とするわけではありません。

 

事業所により利用者さんが抱える疾患や年齢層は様々であり、実際に提供する看護ケアや医療処置も事業所によって異なります。

 

面接者は事業所にとって必要な知識や技術を身につけているかを聴取します。 

 

新人サポートや教育体制が整っている事業所では、現状の知識や技術に自信がなくても入職後に研修を受けられる場合もあります。

 

不安なことがある場合には、隠さずにまずは相談してみましょう。

 

訪問看護への就職の志望動機

訪問看護師は全体の看護師の中で、5%に満たない数少ない存在です。

 

全国的に看護師不足が叫ばれており、訪問看護も例外ではありません。

 

事業所としては、お互いのニーズを満たし、長く働いてもらいたいと考えています。

 

そのため、面接者は意欲的であり事業所のカラーに合った人材であるかを見ています。

 

前項で事前に確認した企業理念や、看護理念について自分自身が貢献できる箇所や共感する箇所を志望動機として挙げると意欲が伝わりやすいです。

 

勤務形態、オンコール対応の可否

勤務形態や、勤務時間の希望はありますか?

 

訪問看護では、常勤でも時短常勤や週4常勤など多様な働き方ができる事業所が増えています。

 

事業所では、職員の方が働きやすい方法を提案するため、応募者の希望を聴取します。

 

自身が希望する勤務日数や勤務時間を相談してみてください。

 

また、24時間対応を行う事業所も多く、オンコール対応の可否も問われます。

 

オンコールは、事業所によって待機回数や出動回数が異なります。

 

オンコールの詳細についても面接時に確認し、自身の生活の中で対応が可能であるのか検討してみてください。

 

自宅から事業所の訪問エリアまでの移動手段、通勤時間

 

訪問看護は利用者さんの居宅に伺って看護を提供する仕事です。

 

利用者さんの居宅までの移動手段は地域差があり、自転車や公共交通機関で訪問する場合もあれば、社用車や自家用車で訪問する場合もあります。

 

事業所が管轄にしている訪問エリアや移動手段については、面接時に確認しておく必要があります。

 

事業所によって、朝は事業所に出勤する場合や直行直帰を行う事業所もあります。

 

1日の業務の流れと自宅からの通勤方法がどのようになるか、事業所と共有しておきましょう。

 

前職の退職理由

一般企業の採用面接でも聞かれるのが、前職の退職理由です。

 

 

1人の退職が事業所へ与える影響は大きく、事業所としてはできる限り退職につながらないようにするため前職での退職理由が解決できるものか事情を聴取します。

 

「給与が低い」「休みが取れない」「人間関係が合わなかった」など退職した理由は人それぞれあると思います。

 

しかし、採用面接で上記のように直接的な表現にしてしまうとマイナスイメージが強くなりがちです。

 

前職の退職理由はポジティブな言い換えを行うことと、志望動機につながる内容にすることをお勧めします。

 

鉄則.3 採用面接前にやっておくこと

①自己分析

面接で聞かれることは就活生の内面に迫るものが多いため、自己分析が必須です。

 

自己分析のやり方は複数ありますが、もっともスタンダードなのは過去の経験を棚卸し、自身のもっとも特徴的な部分を見つけるやり方です。

 

過去の経験をさかのぼり、印象的な出来事の中で自分が何をしていたか、どのような能力を発揮し、いかなる役割に担っていたかを考えましょう。

 

その時に発揮した能力や担った役割によって、自己PRや長所と短所の題材が見つけられ、エピソード次第では学生時代頑張ったことも見つけられます。

 

他にも性格的な特徴を知ることで、自分がどのような価値観を持っているかが分かります。

 

自分を売り込むためには、まずは自分について理解を深めなければならないため、自己分析は何度も繰り返しおこないましょう。

 

こちらの記事では、自分史やモチベーショングラフを使った自己分析のやり方を紹介しています。

 

見本付きで詳しく説明しているので、自己分析のやり方がいまいち分からないという人にもおすすめです。

 

パソコンまたは紙とペンがあればすぐにできるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

②業界・企業研究

業界や企業についての理解を深めることも大切であり、研究は多方面からおこなわなければなりません。業界・企業研究の方法も複数あり、主なやり方だと以下が挙げられるでしょう。

 

業界・企業研究の方法

  • インターネットで情報収集
  • 書籍やニュースから調べる
  • 会社説明会に参加する

 

方法は複数ありますが、それぞれ並行しておこなうことが大切です。どれかひとつだけにやり方を絞ってしまうと、得られる情報の量、範囲が限定的になってしまいます

 

特にインターネットによる情報収集には限界があるため、必ず生の情報にも触れるようにしましょう。

 

複数の方法で業界・企業への理解を深めることで、より細部の知識まで身につけることができ、面接もスムーズに攻略しやすくなります。

 

③実際に声に出して練習する

回答内容を考えた後は、それを実際に声に出して練習することが大切です。

 

誰かに面接官役をやってもらってもいいですし、自分ひとりでビデオ撮影しても構いません。

 

大切なのは「声に出す」という点で、より実践的に対策しておくことを心がけましょう。

 

頭で考えているのと、実際に声に出してみるのでは感覚が大きく異なります。

 

完璧にイメージできていたものの、実際に声に出してみるとなかなかうまくいかないということも少なくありません。

 

声に出すことで良い点、悪い点のそれぞれが分かる場合も多く、ブラッシュアップにも役立ちます

 

ぶっつけ本番で失敗しないためにも、考えた内容は必ず一度は読み上げておきましょう。