トリコロール!?訪問看護師の魅力

2023年1月30日

在宅での医療サービスは、病院で培った知識や技術を生かす場であると同時に「人間力」が試され、磨かれる場面でもあります。 ご自宅で生活される「喜び」を一緒に味わうことが出来るのも魅力の一つです。

Contents

メディカル・コンシェルジュであること!?

病院とは違い、対話を大切にしてご意向を伺いながら、ご自宅でその方に合わせたケアやリハビリテーションを共に築き上げていきます。
長いお付き合いになることも屡々。
看護・リハスタッフと患者様との間には自然と「絆」が生まれます。
ケアやリハビリの仕方、栄養管理、服薬など様々なご相談に対して、共に考え指針を見出していきます。
 

病院のルールに縛られすぎない

・ルールに縛られすぎないのも訪問看護の魅力ですよね。

 病棟では「その病棟のルール」に合わせて全員一律で対応しなければならないことに違和感を感じながら働いていました。

 一人ずつに関わっていく訪問看護だと、その人に合った対応策を引き出せるので看護をしていてもやもやすることがなくなりました。

 

・病院だと絶対的な「病院のルール」があるので、それを押し付けてしまえば患者さんは従うしかありません。

 でも、お家で利用者さんと接するとなると、仮にこちらが強く言っても逃げられちゃったり(笑)。

 そこをうまく駆け引きしていくのは面白く、魅力的ですね。

 

・病棟では「先生がこういう治療を勧めたから」と決まればそれに沿って看護をしていかざるを得ない状況で、

 みんなもやもやしていましたが、訪問看護では利用者さんの意思を聞いてそこを尊重して

 「じゃあ実現するためにはこうしていこう」とみんなで力を合わせて考えていくことができます。

 

訪問看護師の魅力に迫る!?

訪問看護師の魅力についていくつかピックアップしていきます。

 

利用者さん一人ひとりにじっくりと向き合える

一人の利用者さんと接する時間が長く取れて、ゆっくりお話ができるところに魅力を感じました。

 病院にいるとどうしてもバタバタしていてあまり深く関わりを持つことができず、
 「もうちょっと話したかったのに時間がない……」と

 患者さんとのお話を切らなければいけないような場面も多かったのですが、
 訪問看護では30分くらいしっかりと時間を取ってお話できています。

 

・病棟だと医師や看護師から「こうしてくださいね」と指示があり「分かりました」と言って帰っていくけれど

 実際に家に帰ってからでどうなっているか、というのは見えない部分なので、生活の場まできちんと見られるのは大きな違いです。

 

利用者さんの「意思」を汲んだ看護

・その利用者さん中心で看護していけるのがいいですよね。

 利用者さん本人の「こう生きたい」「こう生活したい」という意思を最大限に尊重できるのが訪問看護の魅力だと思うんです。

 以前医師から足を切断すすめられた患者さんがいて、でもご本人は「切断は絶対したくない」と言って結局切断しなかったんです。

 それを3年くらいかけてリハビリし、みんなで直していったという事例がありました。

 

その人に合わせてきちんとサポートしていくということが病棟だとなかなか難しいので、そこはすごく違うところだな、と思います。

 

中長期的な関わり

・病棟だとやっぱり患者さんと関われる時間が短いんですよね。

 訪問看護では年単位で関わる方もいらっしゃって、その長い関わりの中で奇跡的な病状の変化や回復を見ていけるのはすごく魅力的だと思います。

 例えば、寒い時期に体調が落ち込んでしまう利用者さんに暖かい季節に少し頑張って体を動かす運動をしてもらったら、

 苦手な冬の時期も元気に過ごせた、とか。長い関わりを持って変化がきちんと見られるのは、病棟にはない魅力だと思います。

 

・病棟だと何か月か経てば退院するケースが多いですが、訪問看護の場合は

 「どれだけ長く(入院に至らず)外の世界にいられるか」という勝負なので、1年、2年という長いスパンで看続けられるんです。

 長い間担当していると「〇〇さんが来てくれたから良くなった」と感謝されることも多く、そういう言葉にもやりがいを感じます。

 

「本質的な」看護

・「もしも訪問看護を行っていなければまた入院しなければならない状況だった」という人を
 看護の力で変えていけるというのは大きな価値だし、やりがいだと思います。

 

・元々病棟で働いていたんですが、一旦は退院できてもすぐにまた病院へ戻って来る方が結構いらっしゃって。

 在宅の方でもう少し看護を充実させることができれば入院までに至らないんじゃないかな、と考えるようになり、

 「自分がそこのサポートをできたらな」という思いから訪問看護に転職しました。

 

働く上での訪問看護師の魅力

こんどは実際に訪問看護師と働いていく上での魅力にせまっていきます。

 

自分のペースで仕事が進められる

・病棟と違って一人になれる時間があるのでリフレッシュできて良いですね。

 車の中は基本的に一人で、例えば途中でコンビニに寄ることもできますし、

 

ある程度自分のタイミングで動けるのでストレスが少ないです。ランチも好きなものが食べられます(笑)。

 

自分のペースでできるけれど、スマートフォンを活用しているのでいざとなったら連絡をしながら協力できるのが程良いですよね。

 病棟だと他のスタッフと常に一緒にいてコミュニケーションはすぐに取れる分、仕事中はずっと息が抜けないので。

 

時間の融通がきく

看護師というと夜勤込みのシフト制が基本ですが、ビジナの場合は週3常勤や出勤時間調整等取り入れています。
 

 

土日に休める

条件面でいうと、私は子供がいるので、土日や祝日にお休みが取れるというところもポイントでした。

 

夜勤(オンコール)がない

・子育て中のママナースにとって正直にお話すると転職にあたってオンコールが無いことも魅力のひとつ。

 夜勤が体力的にきついというのはもちろんありましたが、オンコールの勤務は「いつ連絡が入るか分からない」という緊張感が常にあるのが精神的に大変でした。

 そういったプレッシャーがないというのが良かったですね。

 

ある程度年齢を重ねてきたので、仕事を選ぶうえで自分の生活リズムを重視したいなという気持ちがありました。

 生活をしっかりしつつ、そのうえでしっかりとやりがいも持って働けるのが訪問看護の良いところだと思います。

 

定時に帰れる

・定時に帰れる日が多いというのも結構大きいですよね。病棟では「残業があたりまえ」という感じがあったので……。

 

残業、早出が少ないです。

 

夜勤なしで高収入を目指すことができる

看護師は一般的に見て高収入と言われることも多いですが、これは夜勤手当ありきの話だったりします。

 訪問看護では夜勤なしでも高い給与水準を保つことができます。