訪問看護のやりがいPart5給料が高い!?
2022年11月4日
訪問看護の仕事でどれくらいの給料がもらえるのか、気になっている方はいるのではないでしょうか。また、訪問看護師は具体的にどのような仕事をしていて、病院勤務と比較するとどのような魅力があるのか知りたい方もいるでしょう。
Contents
訪問看護師の給料はアップ傾向…!
訪問看護の需要が高まるにつれて、訪問看護師の年収・給料は、じわじわと上昇傾向にあります。
訪問看護ステーションの数がどんどん増えているのに対し、現在は、まだまだ訪問看護師のなり手が少なく、どのステーションも「人材確保」が大きな課題。
特にここ数年、魅力的な給料を提示して人材を集めたいと考えるステーションも増えてきています。
また、「入院から在宅へ」の流れがますます推進される中、診療報酬も以前より手厚くなっていて、その分が、訪問看護師の待遇改善につながっています。
訪問看護の給料水準
訪問看護の給料水準は、一般的に年収340~480万円程度です。
厚生労働省による「令和元年賃金構造基本統計調査」では、看護師の所定内給与額は30万2400円、准看護師の場合は26万1900円との結果が出ています。
それぞれを年収に換算すると看護師が362万8800円、准看護師が314万2800円なので、看護師業界全体で比較すると、訪問看護の給料は高めの傾向にあるといえるでしょう。
参照元:
厚生労働省
令和元年賃金構造基本統計調査
訪問看護の給料が高い理由
ここでは、訪問看護の給料水準が高い理由をいくつかご紹介します。
前述のとおり、訪問看護の給料は看護師全体の中で比較的高い水準にあることがわかりました。
月給が高水準かつ夜勤・残業なしといった求人は多くありますが、その中でもなぜ訪問看護の給料が高いのかを見てみましょう。
人材不足
在宅療養を希望する人が増える一方で、訪問看護を行える看護師は不足している傾向にあります。
そのため、訪問看護師が増えるように給料水準が高くなっているといえるでしょう。
高齢化や入院期間の短縮化などを背景に、訪問看護を必要とする人は今後さらに増えると予想されています。
高齢化社会にともない需要が増えている
訪問看護の需要の増加は、日本の高齢化社会に深い関わりがあります。
利用者本人の問題だけではなく、在宅療養を支える家族が高齢化している影響もあるのです。
「病院に連れていきたくても連れていけない」「通院のたびに公共の乗り物を使うのは大変」といった理由から、訪問看護を望む家庭が増えています。
自分の働きぶりによって仕事が増えることがある
訪問看護では、「またこの人に来てもらいたい」と思われるような丁寧な仕事をしていれば、利用者やそのご家族から指名されることもあります。
訪問件数は給与に密接に関わってくるので、自分に来てほしいといってくれる利用者が増えれば、その分収入アップに繋がるでしょう。
オンコール対応や夜勤ありの職場は稼げる
職場によってはオンコール対応や夜勤があり、日勤に加えこれらの業務も行うことでより多くの給与がもらえるでしょう。
夜勤では深夜割増賃金として基本給×0.25倍の手当てが、オンコールでは平均1000~3000円程度の金額が上乗せされます。
まとめ
・管理者の年収は、他の訪問看護師を圧倒するが、責任・仕事量もとても多い。
・稼ぐなら、関東の都心部!特に自転車で回っているところは年収が高いところが多い。
・オンコール対応をやるかどうかで年収は大幅に違う。オンコール対応者が少ないところは、年収UPのチャンス!
・訪問件数は、訪問看護ステーションによって全然違う。転職する際には、年収と訪問件数のバランスを確認することがオススメ!
看護師・保健師。訪問看護のビジナを運営。自由な社風が売り。新卒で病棟、訪問看護を経験した後、ビジナ起業。起業前から現場勤務の傍らでPRESIDENTオンラインやJBプレスに寄稿。現在は経営の傍らで英語論文も執筆。AERAドットやFRIDAYデジタルに取り組みが紹介されている。